高橋慎治高橋慎治

江戸時代以降の鳶は主に町場の火消しとして活動のほか、地域活動の共同体として、そして建築領域のプロとして幅広い職域をこなしています。

  • 木造・家屋の建築を担う職人、基礎工事~棟上げ・建築工事全般・曳家・木材の運搬。石材の運搬など。
  • 消火・火消の仕事。延焼方向の家屋を解体して延焼を食い止める、破壊消防の担い手としての鳶は、家屋構造をプロとして熟知し、かつ、鳶職の建設道具の扱いに習熟して素早く家屋解体を行うことで火消仕事の主力を占めていた。
  • 消火仕事は、町単位でおこなわれ、江戸八百八町のエリアいろは48組で分業という指示を、町奉行、大岡越前の守の政策によって実行されました。これが、鳶。町火消しのいわれです。
  • その他、町単位としての火消活動により鳶の職域は地域社会の共同体として広い範囲になりました。それは、建築や火消以外の仕事として町単位の祭礼行事。冠婚葬祭の地域活動。祭礼における山車や神輿の仕度、段取り。また、氏子として神託をうけ、正月の行事のお飾り・門松の制作。など多きにわたり活動しました。

その町に住む人はその土地の鳶職に仕事を依頼するというシステム設計が構築され地域の多岐にわたる役割を担当しました。

現代に続く鳶による正月飾り制作の様子

実際に私が担当している新宿の正月飾りの仕事の様子です。